第4回の道産品応援は「ジュース」系を選考対象とした。道内各地で生産されるジュースは、「おおかみの桃」に刺激されてか、トマトジュースが圧倒的に多い。委員からは地域ごとの商品開発は、商品の乱立によって効率的な流通を妨げているのではないだろうかという心配も出された。
冷やされたジュースは、少量ずつ紙コップに入れられ、それぞれの委員の胃へと納まっていった。まずは、トマトジュース。7点の中から「トマトジュース 元気」が選ばれた。
その過程では、次のような議論がなされた。「同じトマトジュースでありながら味がまったく違う。色にも随分と違いがある」こと。中には、容器のキャップが空けにくく、結果的に飲むことを諦めざるを得ない製品もあり、これは評価ゼロとなってしまった。缶ジュースのデザイン上の問題で、沈殿した果汁を混ぜるために飲み口が缶の底にあるものがあり、これは口をつけると絵柄がさかさまになり、せっかくのデザインが生かされない欠点を持つ。消費者に親切にしたつもりが、仇になっているケースとして意見が出された。
また、トマトに関しては、減塩とか中塩とか、完熟とか中熟とか市場を広げる努力が必要との指摘と共に「おおかみの桃」をしのぐものを見つけるのは難しいという意見も多かった。
独創性ある商品の強み
続いて、にんじん系。ここでは「富良野にんじん100」を推す声が強かった。野菜ジュースとしてマイルドな味に慣れている人には、にんじんのにおいが強い製品はつらかったようだ。
更に、ぶどう系では、酸味を強めたことによって飲みやすくなっているという評価があった。メロン系では、値段との関係、フルーツ牛乳のようだという声とともに他の商品群に比べ、評点は低めに終わり、ここから選考されるものは残念ながら出なかった。最後に「りんごのほっぺ」「ビエンナーレ」が議論の俎上にのった。道内でのリンゴ名産地、余市で相当量出荷されている商品であり「甘い割に後味が良い」という評価もあったが、青森のリンゴジュースと比較するとどうでしょうか?という意見もあり推薦は見送られた。濃縮された紫蘇ジュースは、その独創性に注目する委員からの推す声も多く、話題性もあるということで今回の送付対象品となった。
この選考会も会を重ね4回目となったが、その運営方法も以前に比べると効率化されてきているが、選考基準、選考項目などの吟味も新たな課題になってきている。
「大雪山」が一番に
7月に東京に送ったゼリーの評価が返ってきた。一次選考会でも最高点をとった「大雪山」が、やはり高い評価を得た。各製品の講評は以下の通り。
レアチーズケーキ(ホリ)
●粉っぽさが気になりました。甘さが強いような気もします。レアチーズケーキはあまりにも普及しているお菓子だけに、相当特徴があるか、美味しさが突出していないと、特産品としての位置は難しいのではないでしょうか。
●チーズ臭さがないので、チーズが苦手な人にもおすすめ。
大雪山(柳月)
●パッケージ・価格も手頃、お土産としても良い。
●チーズの食感は残っていますし、価格と品質のバランスはとれていると思います。パッケージも立派。あえて意見を言うと、ショートニングなどで安定させる方向よりも、本物指向にシフトした方が、将来性が高いと思います。
●パッケージも個性的、スマート。ワインにも合うか。
●ハスカップジャムでもソースがわりに。
ハスカップゼリー(森もと)
●北海道といえばハスカップですが、この素材はかなり味のバランスが難しいようですね。これまでいろいろ食べましたが、ハスカップでしか表現できない味というのは分かりません。この商品は、甘さが強いことと、酒のにおいが強いような感じがしました。ハーブと組み合わせるとか、もう少し特徴のある方向を模索してもいいのでは?
●実入りは良い。容器底の説明はさりげなくて良い。
●もっと酸味を。価格は150円まで。パッケージ・ネーミングをおしゃれに。
夕張メロンゼリー(ホリ)
●食べていて粒を舌に感じるのは悪くない。夕張メロンを贅沢に食べるという印象を消費者に感じさせることはできると思います。ただ、これは本当に夕張メロンを使っているのでしょうか。ちょっと水っぽく濃厚さにかけるような気がしました。
●パッケージ・ネーミングが安物くさい。例として緑色のカップに天をオレンジ色が見えるようにして、より夕張メロンを強調。
ハイビスカスゼリー(風香房)
●なぜ、北海道でハイビスカス?という感じです
●ハイビスカスの味が分からない。
マロウゼリー(風香房)
●今まで食べたことのない味。しかし、また次も食べたいとは思わなかった。
●特徴なく、おいしいとは思えない。洗剤を食べた感じ。
●なじみのない名称。何ですか?独特のハーブ香・苦み(クローブ・オレガノ入りと分かって納得)。大人、それもハーブティー好きには良いかも。原材料の説明要。
講評を読んでいて、特に気になったのが次の意見である。
「味やネーミングより、その容器のゴミの増え方の方に首をかしげてしまいます。何とかならないのだろうかと。リサイクル運動が広まるのと一緒に、ゴミを増やさない意識を生産者も消費者側もと思います。そうした意識を商品に反映させると、そこに他との差が出てくることもあろうかと思います」
味やデザインではなく「環境への配慮」も一つの売りになる。各メーカーの開発担当者にはぜひ一考していただきたい。
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